小学生で箸がきちんと持てない子が7割以上⁉️ 1歳からできるお箸の練習とは
先日、子供たちに箸の正しい持ち方を教えている活動をされている方のお話を伺いました。
なんと、小学生で箸がきちんと持てない子が7割以上もいるそうです。
箸が正しく持てていないという事は、うまくつかめない物があってこぼしてしまったり、見た目もきれいではありませんよね。
「たかが箸、食べられればいい」と思う方には興味がない内容ですが、もしお子さんに正しい箸の持ち方を教えたい方がいらしたら、お読みいただけると嬉しいです。
ちなみに、最近は保育園から「正しい箸の持ち方を保育士たちに教えて欲しい」という依頼もあるそうですよ。子供たちに教える立場の先生も、箸の持ち方に自信が無い人が多いみたいですね。
・箸の持ち方は保育園で教えてもらうからいい
・そもそも、正しい箸の持ち方を知らない
・自分の持ち方に自信がない
・子供に教えているのに、なかなか上達しない
・輪っか付きの箸から、移行できない
小学1年生で、自分のお箸の持ち方は確立されている
お箸の持ち方は、7歳くらいには自分の持ち方が決まっているそうです。
ということは、それ以前にきちんとした持ち方を覚えておけば、崩れることは少ないということですよね。
それ以降の年齢でも(大人でも)、お箸の持ち方の矯正はできるそうですよ。
ただ大人の場合は、時間が掛かるそうです。
1歳からお箸の持ち方の練習ができる?
もちろん、1歳の子にお箸を持たせるわけではありません。
スプーンなどを下から持つ持ち方の練習です。
1歳頃までの月齢の子は、親指と人差し指の間にスプーンなどを挟むと、自然と指を閉じるそうです。
1歳頃からこの方法で食事をしていると、お箸への移行もスムーズに行きそうですね。
輪っか付きの箸
エジソンなどの輪っかが付いた箸を、2歳頃から使わせている人も多いのではないでしょうか。
普通の箸を使う前の練習になると思いますよね。
でも、輪っか付きの箸を使う事は、その先生はお勧めされていませんでした。
変な持ち方の癖が抜けなくなるそうです。
これは、今回のお箸講座の先生だけではなく、子供の手先の発達について詳しいモンテッソーリ教室の先生も言われていました。
輪っか付きの箸を使っている子供の指の形を見てみると分かりますが、指を伸ばした状態でリングに入れています。
でも実際のお箸を使う時は、指を伸ばした状態ではうまく持てません。
持ち方が、そのまま癖になる事があるそうです。それと、エジソンのお箸は輪っかがずいぶん上の方にあり、手の大きさに合っていないのも問題のようです。
箸の練習は、最初から箸は使わない
箸の練習は、箸を持って練習するわけではないそうです。
どんな方法かというと、手先の発達に合わせて、おもちゃで遊びながら手先を鍛える方法です。
だから、実際に箸を持つのは最終段階のみです。
逆に言えば、手先の発達がまだなのに箸をいきなり持たせると、うまく持てずに嫌になったり、変な持ち方をする様になるということですね。
箸を持つ前段階の練習
それでは、どんな内容の遊びをどの順序で取り入れるか、ご紹介します。
それぞれの段階をクリアしたら、次の段階に進みます。
そして大切なのは、ひとつ成功したら褒めることです。 これは、親子の信頼関係作りにも効果的だそうですよ。
褒めることと信頼関係については、こちらの記事でもご紹介しています。
トングを使ったお箸の練習:第一段階
トングを使って、物をつまむ練習です。
親指と人差し指、中指を使って、つまむ感覚や力加減などを練習します。
私は百均でボンボンを用意しました。
まず最初は、大きめのボンボンを摘みます。
次に、ボンボンの大きさを小さくします。
実際に1歳の息子はこの練習をしています。
おはよう☀
— さとみ✨子供も自分も楽しむ生活🌷1歳3歳のママ (@tanoshimu326) July 2, 2020
1歳からできるお箸の練習、始めました🥢
楽しいみたいで、何度もやってます😄 pic.twitter.com/U69mgW1H3X
これが上手にできるようになったら、次は小さく切ったスポンジを濡らした物を摘む練習をします。
スポンジの滴を垂らさないように力加減を調整するのが目的です。
よく、お箸の練習といえば豆を摘む練習を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
でも豆ってツルツル滑るし、大人でも集中しないと難しいですよね。使いはじめの子がこの練習をすると、嫌になってしまう可能性大です。
だから、豆での練習はお勧めしません。
お箸をクルッと返す練習:第二段階
うまく摘めるようになったら、次は中指の使い方の練習です。
机の端の方にお箸1本を置いて、上から摘みクルッと返します。
この時、中指でお箸を押す動作が必要になるので、それがお箸を動かす練習になります。
鉛筆を程よい力加減で持つことが、お箸の練習:第三段階
ここまで来れば、鉛筆を持ってお絵描きができるようになっています。
でも、よく見ると力が入っていることも。力が入っていると、もう一本のお箸を入れた時に、うまく動かすことができません。
チェックポイントは、親指と人差し指の間です。
ここが丸くなっていればうまく力が抜けていますが、細長い丸になっている場合は、力が入りすぎでいます。
鉛筆でお絵描きなどをする練習をしていれば、自然と程よい力加減が分かってくるみたいですよ。
実際にお箸を使って練習:最終段階
ここで、やっとお箸を使って練習をします。
まず1本を鉛筆持ちして、そこにもう1本を入れるだけです。
その時の注意点が、お箸の持つ位置です。
お箸の上の方から三分の一の箇所を持つことです。大人でも、持ち方は綺麗なのに持つ場所が違う人が多いそうですよ。ちょっと意識してみるといいかもしれません。
最初はうまく持てないかもしれないですが、ここまでくればすぐにうまくお箸を使いこなせると思います。
お箸選びのポイント
お箸を選ぶとき、お箸の長さと形も大切だそうです。
・子供が親指と人差し指を大きく広げた長さ×1.5倍の長さが最適
・三角箸を推奨
私は、こちらのお箸を選びました。
さいごに
お子さんによっては、「お箸を持たせたら、すぐ使えるようになったよ」という方もいらっしゃると思います。きっと、教えるのもお上手だったのでしょうね。
もし、お箸への移行がなかなかうまくいかない方は、試してみてください。
順を追って進めるのは何だか面倒に感じるかもしれませんが、遊びながらやっていると、結構楽しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♫