子宮頸がんの新ワクチンが承認される!接種率は上がる?
先日、現在の子宮頸がんワクチンの接種率が日本はとても低いことについて記事を書きました。
1ヶ月後くらいに、以前から審議されていた「シルガード9」という新ワクチンが正式に承認されるそうです。
承認される見通しとなったのは、子宮頸がんなどの原因となるウイルスへの感染を防ぐワクチンで製薬会社の「MSD」が申請していた「シルガード9」です。
厚生労働省の審議会で22日、承認する方向が示されました。引用元:NHK
子宮頸がんワクチンは副作用の問題などの心配があり、日本は接種している人が極端に少なかったので、今後子宮頸がん患者が増加するのではということが懸念されていました。
新ワクチンで重篤な副作用が出ることなく、接種率が上がればいいなと思います。
でも、この新ワクチン「シルガード9」についても賛否両論あるみたいです。
- 子宮頸がんの新ワクチン「シルガード9」の承認に反対する声
- 新ワクチンは既存の子宮頸がんワクチンと同じ設計?
- 海外ではガーダシル9(シルガード9)が使われている
- 承認は来月だけど、実際に接種できるのはいつ?
- 子宮頸がんワクチン、受ける?受けない?
- さいごに
子宮頸がんの新ワクチン「シルガード9」の承認に反対する声
HPVワクチン薬害訴訟弁護団は、シルガード9(9価HPVワクチン)は既存の子宮頸がんワクチンと基本成分と設計が変わらないとしています。だから、副作用も同様だということです。
9価HPVワクチンは、L1タンパクを主成分、アルミニウムをアジュバントとし、高い抗体価を長期に維持することを目的として設計され、その基本的成分と設計をガーダシルと同じくしています。したがって、ガーダシルと同様の副反応が生じることは容易に推測でき、現に9価HPVワクチンを先だって承認している国では、深刻な副反応に苦しむ被害者が多数生まれており、その副反応症状はガーダシルと異なりません。
引用元:HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団
新ワクチンは既存の子宮頸がんワクチンと同じ設計?
現在日本で接種できるの子宮頸がんワクチンは、サーバリックスとガーダシル(4価)です。
そして今回承認される新ワクチンは、「シルガード9」ですが海外ではガーダシル9(9価)と呼ばれているそうです。
つまり新ワクチンのガーダシル9は、すでに日本で接種されているガーダシルと同じです。
9価か4価の違いだそうです。
だから、設計が同じということなのですね。
では、どうしてガーダシルではなくシルガードという全く別の名称をつけたのか、厚生労働省へのインタビューではこの様な回答があったそうです。
以下、厚労省とのやりとり。9価ワクチンは、海外ではガーダシル9とも呼ばれているし、設計は現在のガーダシルと同じなのに、なぜシルガード9と名称をつけた? 厚労「違う剤なので取り違えないよう、製薬会社がつけた。海外では両方使われている。」でも4価と9価の違いあるが成分一緒でしょ?厚労「はい」
引用元: 衆議院議員高橋ちづ子 HP
確かに、違う名前の方が取り間違えは起きにくいかもしれません。
でも私の印象では、世間のイメージを考えてではないでしょうか。これまでと全く違う新ワクチンと思った方が、接種する方も少し安心できますよね。
接種率を上げるための様な気がします。
海外ではガーダシル9(シルガード9)が使われている
海外で子宮頸がんワクチンが認められているほとんどの国では、ガーダシル9(シルガード9)が接種されているそうです。
理由は、9つのヒトパピローマウィルス(HPV)の型に対応するからです。
日本で承認済みのワクチン、サーバリックスは2つの型に対応だしガーダシルは4つの型に対応です。だから、新ワクチンはより多くのHPVに対応するため予防効果が高いということの様です。
承認は来月だけど、実際に接種できるのはいつ?
来月に承認される予定ですが、実際に新ワクチンが日本市場に出回るのは1年後くらいだそうです。
だから、クリニックによっては個人輸入して新ワクチンを接種するところもあるみたいですよ。
子宮頸がんワクチン、受ける?受けない?
前回の記事を書いてから、自分だったらどうするか考えてみました。
もし今、私の娘が接種年齢だったとしたら、私は接種させると思います。
もちろん副作用は怖いし、実際に副作用で今も苦しんでいる方達のことを知ると受けない方がいいのかとも思いました。
でも、子宮頸がんで毎年3,000人が亡くなっていること、予防接種で守れる可能性が高い命ということを重視しました。
ちょっと話はずれますが、私の姪っ子は赤ちゃんの時に突然死しています。
その時に姪っ子の母親(姉)がボソッと「障害が残ってもいいから、生きてて欲しかった。」と言いました。「そんなこと言うもんじゃない!」とすぐ母に注意されていましたが、姉の気持ちはわかります。
決して、障害がある人に対して「死ぬよりマシでしょ」と思っているわけではありません。
亡くなると、もういないので何の可能性も無くなります。
また、産婦人科医の友人にも子宮頸がんワクチンについて聞いてみたところ、「娘にも絶対受けさせるよ。受けない選択肢はない。」と言っていました。
さいごに
この報道を聞いた時、「これで、安心して子宮頸がんワクチンを接種できる。」と期待しましたが、同じ設計のワクチンだと知って少しがっかりしました。
既存ワクチンの副作用の原因が判明して、現在副作用で苦しんでいる方の治療薬が早く見つかるといいです。
さいごまでお読みいただきありがとうございました!