「ママ、かみがないよ!」と娘が指差す先にあった光景とは?
電車に乗る時、何故かいつも急いでいる時が多いです。だから冬でも汗をかいています。もっとゆったりとした心の余裕を持ちたいな。
子供に言われた一言
先日、いつも通り急いで電車に乗ろうとするとチャージが足りなくて改札を通れず、その上お財布には数百円しか入っていなくてチャージもできない状態。
急いで切符を買いました。
その時、3歳の娘が「ママ、かみがないよ」と言うので、「何の事?」と聞いても、「かみがないよ」としか言わないのです。
ホームに着いて、娘がまた、大きな声で言いました。
「ママ、ほら、あの人髪の毛がないよ!」
指をさす先には、50代半ばくらいのスーツを着たビジネスマンがおられました。
確かに、髪の毛がありません。
咄嗟に出た私の返答
この状況の答えを用意していなかった私は、戸惑いました。
そして咄嗟に、
「色んな髪型があってステキだよねー」
と言ってサラッと流しました。
これまでも、何度も髪の毛がない人を見かけていたはずなのに、急に気になるものなのだという事に、まずビックリしました。
それも成長なのでしょう。
正しい親の声かけ
こんな場面で、親がどんな反応をして何と返答するかで、子供の意識や考え方が自然と決まってくる気がします。
では、今回の場合私は娘に何と言えば良かったのでしょうか?
例えば、
「そんなこと言わないの!」
「似合ってるよね」
「ほんとだ、無いね」
正解は…
分かりません。うーん、難しい。
他と違う事に特別感を持って欲しくない
今回のことがあって、子供が「他大勢との違い」に気づいた時、どんな風に受け取ってほしいかを考えてみました。
私は、特別感を持たずに自然と受け入れられる人になって欲しいと思いました。
違いには気付くものの、好奇の目を向けたり卑下する人には絶対になって欲しくないのです。
それに受け入れる事ができれば、逆に子供自身が他大勢と違う何かがある時、劣等感や恥ずかしさを持たずにいられるのではないかとも思います。
私が子供に教えた事
今回は、娘と2つの約束をしました。
・人を指ささないこと
・人の体ややっている事で気になった事は、小さい声でお話しすること
その後
それからも、電車やバスに乗ったり、道を歩いていると娘が小さな声で私に話しかけてきます。
娘: 髪の毛が白いよ。
私: キレイな色の髪だね。
娘: あの人、英語話してるよ
私: よく気づいたね!そうだね、色んな言葉があって面白いよね。
娘: 頭にかぶってるのは何?
私: ヘルメットだよ。頭を守ってくれる帽子。
娘: あれは、何?
私: 車椅子って言って、歩けない人とか脚が痛い人の足の代わりになってるの。かっこいいよね。
お約束は守ってくれています。
とっても小さい声で、真剣に質問してくる姿が微笑ましい。
でも、質問が来るたびにベストな答えは何なのか咄嗟に考えています。
まるで大喜利をしているようです。